比延地区人権教育協議会 第3回定例研修会
9月11日、比延町公民館に於いて、第3回定例研修会を開催。
西脇市聴覚障害者協会、西脇手話サークルのぞみの皆さんをお招きして、手話体験をしました。
「この中にろう者が何人いると思いますか?」という質問から始まりました。全く分かりませんでした。外から見ても耳が聞こえるか、聞こえないかはわかりません。だから、聞こえていると思われ、困ることもたくさんあるようです。そういう今までに体験された話を3人の方からお聞きしました。
・後ろから声を掛けられても分からず、無視してると思われたり、不愛想だと思われたりした。
・狭い道路を歩いていたとき、後ろから車が来てクラクションを鳴らしてたけど気付かなかった。誰かに肩をたたいて教えてもらい、事故にならずに済んだ。
・電車に乗っていた時、悪天候により電車が止まってしまった。アナウンスがあり、乗り合わせていた人たちがどんどん降りて行ったが、アナウンスが聞こえないため、なぜ電車が止まっているのか、みんなは電車を降りてどこへ行ったのかわからず、一人取り残されてしまった。やっと車掌さんに様子を聞くことができ、行動することができた。
…など、いろいろな体験談を聞いていると、「この人なぜ動かないんだろう。車が来ているのに危ないな。あいさつしても無視された。」なんて思ったことがあったのを思い出しました。そんなとき、大丈夫かなとか、何かあるのかなともう少し相手の身になって考えることができていたら良かったのにと思います。
次に、グループに分かれ手話を教わりました。「おはよう・こんにちは・こんばんは」の挨拶を教えてもらった後、自己紹介をしました。自分なりに考えて、ジェスチャーでも空書きでも何でもいいので伝えます。その後正しい手話を教えてもらいました。好きな食べ物や趣味など、自分なりに表現して伝わった時はとても嬉しかったです。その後、正しい手話を教えてもらうと納得する点も多く、覚えやすく楽しかったです。
手話体験をしながら、強く感じたことは、伝え合うことの楽しさ、伝わった時のうれしさでした。聞こえる、聞こえないの違いはあっても、伝えたい知りたいという思いはみな同じです。もっといろんなことを知りたいし、もっといろんな人と繋がりたいと思いました。
本当に楽しい時間でした。西脇市聴覚障害者協会、西脇手話サークルのぞみの皆さん、ありがとうございました。