中畑町人権学習会

10月14日、中畑町の公民館に於いて、町別人権学習会が行われました。

1 開会あいさつ   <中畑町区長 道端様>

2 講 演

講師  宮下 京子 さん   特別養護老人ホーム 「コモエスタにしわき」 施設長

演題  「住み慣れた地域で暮らし続けるために ~みんなで考えよう! 認知症~」

近年、子どもの数や働ける人の数が減少し、高齢者の数が増加し続けています。2025年には、高齢者のうち5人に1人が認知症になると言われているそうです。

認知症は物忘れとは全然別のもの。物忘れは、何か行動を起こしたら、したことは覚えているが何をしたかが思い出せない。それに対し、認知症はしたことすら忘れてしまうそうです。認知症にもいろいろな種類があるそうですが、とにかく、おかしいと思ったら早く診察を受け、進行を遅らせることが大切なようです。

認知症の方との接し方の5つのポイントをお聞きしました。

①穏やかな気持ちで接する ②言葉や行動を先取りせず、できないことだけ手助けする ③さりげなくアドバイスする ④無視したり孤立させたりしない ⑤過去の体験を大切にさせてあげる

また、認知症にかからないよう予防方法もお話しくださいました。

①適度な運動 ②休養(7時間の睡眠) ③規則正しい生活 ④しっかりかんで食べ、バランスの良い栄養を取る ⑤社会参加

介護は大変です。家族や地域の人と助け合いながら続けていくことが大切です。

一人で頑張りすぎない、弱音を吐く、他の家族と比べないことが介護を続けていくための秘訣だそうです。介護している人は、周りの人から何か声をかけてもらうと救われるとも言われました。私も経験者なのでよくわかります。最後に、優しい言葉を掛けたり、手を貸したりする人が地域にいたら、住みやすい町になるでしょうと締めくくられました。

ますます進む高齢化社会、いつ自分が介護する人になるか、また、介護される側になるかも分かりません。周りの人の温かいまなざしや声掛けが、きっと多くの人を救うことになると思います。地域のみんなで、そんな優しい住みやすい町にしていきたいものです。

3 動画視聴 「ウイルスの次にやってくるもの」   <人権教育課 荻野先生>

4 閉会あいさつ   <比延地区人教 武部会長>