比延町人権学習会

11月18日(木)、午後7時半より、比延町の公民館に於いて、人権学習会が行われました。

1 開会 あいさつ  <武部会長>

2 出席者の紹介

3 DVDの紹介・鑑賞  『カンパニュラの夢』

今回の作品のテーマは、「超高齢化社会とひきこもり(8050問題)」です。近年、主に「80代」の高齢の親が「50代」のひきこもりが長期化した子を支えている家庭が増加しています。「8050問題」とは、こうした家庭が地域社会との接点を失い、親子ともども生活が困窮するなどの課題を抱え、将来への展望が見いだせない超高齢化社会における新たな社会問題のことです。背景には、家族や本人の病気、親の介護、離職(リストラ)、経済的困窮、人間関係など、複合的な課題を抱えながらも、親子共倒れの問題が発生するまでSOSの声を上げることができない、現代の超高齢化社会における「家族の孤立」が地域に潜在化していることがあります。

この作品は、二つの家族の視点で進行します。主人公の岸本麻帆はあることをきっかけに「ひきこもり」は誰にでも起こり得ることだと気づきます。一方、20年以上ひきこもり状態にある谷口誠一とその両親は問題が長期化する中で、解決の糸口すら見いだせないまま苦悩しています。麻帆は谷口家の抱える問題に寄り添い、解決策を求め行動を起こします。急速に高齢化が進む今、8050問題は誰にでも起こりうることと認識し、地域の人々がひきこもりなどの悩みを共有し偏見をなくすとともに、互いに助け合うことで地域共生社会の実現を目指す人権啓発ドラマです。

4 意見交流  (近くに座っている人4人で話し合う)

どのグループも活発に話し合われ、時間が足りない様子でした。その後、代表の方にグループの意見をまとめて発表していただきました。

普段の言葉遣いや声掛けが大切。隣近所の交流がもっとできればいいなあ。助け合うためには、地域の人たちが何を困っているのかなどの情報を手に入れるにはどうしたらいいのか。このドラマのようには上手くいかないが、組織としてできればいい。そのためにも、コミュニケーションの場が必要だ。

など、いろいろな意見が出ました。このような思いが、この日参加できなかった人たちにも広がり、より助け合える地域になるよう、ともに活動したいと思いました。

5 閉会 あいさつ  <鈴木 進  副会長>