比延地区人教 市外研修に行ってきました!

比延地区人権協議会は、5月16日に総会を開き、今年度の活動方針や新規役員につき承認していただきました。また、事業実施計画や予算案についても審議承認していただき、今年こそは計画通りに活動が行えますようにと願いながら、総会を終えました。

そして、まず最初に計画していました市外研修を行うことができました。6月25日(土)3年ぶりの旅行となり、参加者は少し少ない20人でしたが、やっとこの日が迎えられたという思いで出発しました。

「宇治市人権ゆかりの地を訪ねる」と題し、京都府立城南勤労福祉会館(ウトロ地区)を尋ねました。

ウトロ地区には戦時中、国策の飛行場建設のため、集められた朝鮮人労働者らの宿舎ができた。劣悪な生活を迫られ、「飯場」と呼ばれた。戦後には子孫らが住み、在日コリアンのコミュニティーとなった。2017年に公的住宅1期棟が完成するまでには想像もできないような生活が続いた。1980年代になっても道路は整備されず、水道は未整備だった。ウトロ出身というだけで、差別を受けた。さらに2000年には土地を所有する不動産会社は立ち退きを求めて提訴した。住民たちは団結し、控訴、さらに上告と闘うも住民側の敗訴が確定した。

 ところが、土地問題が起きたことによって、多くの日本人が住民らの苦境を知り、支援するようになった。韓国政府による支援や日韓の民間寄付により公的住宅を建設するに至ったのだ。

 宇治市の職員の方からお話を聞き、ウトロ地区を歩き実際の建物などを見、ウトロ平和記念館で話を聞きながら写真や資料などを見て学習しました。在日コリアンの人たちの厳しくつらい生活に胸が痛くなりました。しかし、その苦境を知った多くの日本人が支援するようになり、「ウトロを守る会」ができたことや守る会のメンバーが人権問題として海外にまで訴えたことを知りました。ウトロの住民とそれを支援する人たちとのつながりがうれして胸が熱くなりました。

昼食後、平等院を拝観し帰路につきました。

 行きのバスの中では、最近気になっていることとともに自己紹介をしていただきました。皆さんの色々な思いを知ることができました。自己紹介においても研修においても、知ることの大切さを感じました。また、相手の立場や気持ちになって考え、行動を起こすことの大切さや素晴らしさも学びました。3年ぶりの市外研修、学ぶことが多く有意義なものとなりました。

ご参加ありがとうございました。