市外研修「阪神淡路大震災から30年 1・17をわすれない」
期 日 2024(令和6)年12月7日(土)
訪問先 兵庫県立人と防災未来センター、神戸港震災メモリアルパーク
神戸ポートタワー、鉄人28号モニュメント
来年の1月17日で、阪神淡路大震災から30年を迎えます。この研修を通して、あの時の自分自身を振り返りながら、それぞれの震災の経験を教訓に、この30年に何をしてきたのか、今、何をすべきか考える時間となりました。
まず、人と防災未来センターを訪問しました。セミナールームで、震災体験者(語り部)の体験談をお聴きしました。お話しいただいたのは、当時、神戸市長田区で被災された瓢(ひさご)さん。ご自身が被災されているにもかかわらず、兵庫県職員で阪神県民局にお勤めだったため、県民局に泊まり込みで復旧・復興の最前線で取り組まれたそうです。
次に4階1・17シアターで音と映像を通して震災を疑似体験しました。大きな音とともに崩れ落ちる町の映像が流され、改めて震災の恐怖を感じました。4階から2階までの映像・常設展示・体験コーナーを見学して、最後は、1階こころのシアターで「にげよう―大切な命を守るために―」を視聴して、災害の遭遇した際、自らの命を守るためにどうすべきか学習しました。
昼食後、少し時間の余裕があったので、急遽、長田区の鉄人28号のモニュメントをバスの車窓から見学しました。震災後の火災で大きな被害があった長田の復興のシンボルとしてたてられたもので、力強くこぶしを挙げる姿に歓声が上がりました。
神戸港では、実際の震災の遺構を見学しました。震災メモリアルパークは、かつては神戸港の名所だった旧メリケン波止場が崩壊したものを現状保存したものです。海に崩れ落ちた波止場と倒れ掛かった外灯。参加されたみなさんは時間をかけてじっくりと見学されていました。続いて、リニューアルされた神戸港のシンボル神戸ポートタワーに行きました。震災にも倒壊せず直後の2月14日に再開したライトアップは神戸市民の「心のともしび」と言われたそうです。今回は地上108mの屋上デッキから復興した神戸の街並みを見ていただきました。神戸の街を一望しながら、当時の様子を思い浮かべることができました。
参加された32名のみなさんは、それぞれにこの30年を振り返る機会となりました。改めて自然災害の恐ろしさを感じるとともに、日頃からの防災への備えと地域のつながりの大切さを学びました。