2024(令和6)年度 日野地区人権教育協議会 人権講座〈こころほっとサロン〉

日時 2025(令和7)年2月7日(金)19:30~21:00
会場 サンパル日野 2階ホール
内容 講演 防災活動の基本は『ジェンダー平等』と日頃の備え
      ~ワークショップを通して人権・ジェンダー・防災を考えよう~
   講師 きたむら 久美子 さん(生涯学習応援隊SO-SO.39代表)

 今年度最大の寒波のため、開会直前には見る見る雪が積も始める悪天候のなか、人権講座を実施しました。講師のきたむらさんは雪の多い丹波市市島町在住でしたので心配しましたが、吹雪の中無事お越しいただき、日野地区のみなさんも63名の御参加をいただきました。

 今回の学習は、12月の市外研修(人と防災未来センターなどでの学習)に引き続き、阪神淡路大震災から30年の節目の学びとして実施しました。開会前には、震災で亡くなられた方の御冥福を祈り、参加者全員で黙祷を捧げました。
 講師のきたむら久美子さんは、神戸市で震災を経験されました。家屋の倒壊で閉じ込められ救出されたこと、避難されてきた市島町で洪水に襲われ2階に避難したことなど、自然災害に遭遇された経験から、貴重なお話をいただきました。避難所設営の際には、女性視点での備えが必要で、地域の防災計画の話し合いには必ず半数は女性の参加が必要であることを強く感じされられました。また、簡易トイレを例に挙げ、防災用品を準備したが使い方はわかっていないことが多く、事前に使っておくことが防災の大きな備えになることなど、ワークショップを通して、自らを振りかえりながらわかりやすく学ばせていただきました。
 会場後方には、野中町の田部さんに寄贈いただいた震災直後1週間の新聞など当時を思い起こす貴重な資料を展示して公開しました。これらの資料は、市外研修に参加された野中町にお住まいの田部さんから、震災の学習の為に寄贈いただきました。ありがとうございました。
 30年たって、みなさんの家庭の地域の防災への備えは十分ですか。阪神淡路大震災を知る人はその経験をもとに、知らない世代に正しく伝え、みんなで家族を地域を守る備えをすすめていきたいですね。そして、女性、子ども、高齢者、障がいを持つ人、外国籍の人、LGBTQの人など多様性に対応した防災の備えを、どの町でも進めていきたいですね。 「1・17を忘れない」・・・震災で学んだことを未来に生かすことなのかもしれません。