2023(令和5)年度重春地区人権教育協議会 市外研修

2023年11月11日の市外研修には、区長さんや推進員さん等総勢12名が参加してくださいました。研修先は、奈良県御所市柏原にある水平社博物館でした。ここは1997年に水平社歴史館として開館、1999年に水平社博物館と改称され、水平社発祥の地、人権のふるさとである柏原から人権尊重の精神を世界に向けて発信し続けています。2022年、水平社創立100周年と併せてリニューアルされました。

全国水平社は部落差別の撤廃をめざして、奈良県御所市柏原の青年たちが中心となって創立され、1922年3月3日、京都の岡崎公会堂で第1回大会が開催されました。「人間を尊敬することによって自ら解放せん」、「人の世に熱あれ、人間に光あれ」と発信された水平社宣言は、日本で初めての、また被差別当事者が発信した世界初の人権宣言と言われています。

2階の展示室には水平社の歴史やあゆみ、人間の尊厳や平等の大切さを伝える写真や古いポスターなどがあり、ガイドさんの解説にみなさん真剣に耳を傾けていました。漫画やCD、絵本などもあり、より広く「人権」を扱い、小中学生でもわかりやすく学べるようになっていました。国連のSDGsが水平社宣言の理念とも通じている、また日本で初めて国際人権博物館連盟に加盟した博物館であるなど、世界とのつながりも感じることができました。

午後は、キトラ古墳壁画体験館 四神の館を見学しました。奈良県高市郡明日香村にあり、キトラ古墳の壁画や出土品を保存管理・展示する施設です。四神とは青龍・朱雀・白虎・玄武のことです。天井には天文図が写され、実物大の石室や精巧な壁画のレプリカなどがあり、壁画の映像や飛鳥時代の生活のジオラマなどがありました。施設を出て少し歩くときれいな円墳を見ることができました。

今回の研修で印象的だったのは、やはり水平社博物館です。人間の尊厳と平等を求めて創立された水平社。その歴史を中心に、民族や性のあり方など人間の多様性にまで触れる内容が世代を超えて理解しやすく展示してあり、多くの人に足を運んでもらいたいと思いました。