津万地区人権教育協議会 第3回定例研修会

2020年10月13日(火)

上野会館に於いて、第3回定例研修会が行われました。

司会進行は下戸田推進員の岡本さんでした。

山本会長のあいさつの後、研修を行いました。人権教育課の山本邦夫先生を講師にお迎えし 「部落差別とは? 私たちがこれからすること」と題して講話をしていただきました。

研修に先立って、「部落問題」について推進員としてしっかり知っておいてほしいと話され、気持ちが引き締まりました。

西脇市が今年4月に全戸配布した「じんけんパンフレット[フラット]」の中から、40代~50代の市民7名へのインタビュー記事「部落問題の今を見つめ、明日を考える」を取り上げてお話をされました。部落問題を取り巻く現状、結婚差別、部落差別解消推進法の施行などお話される中で、部落問題は解決しているだろうか?しっかり考えなければならないと問題提起されました。

また、補足として、歴史をさかのぼって被差別民の起こりと社会的位置づけの変化について教えていただきました。現在の部落差別は明治以降の問題と言われ、古代の賤民の起こりから中世の流動的な差別、近世の固定化された差別へと変遷していったことに納得できました。

 

おわりに紹介していただいた「いま、ここ」の差別と「いま、ここ」で闘う(江嶋 修作先生)との言葉は、西脇市に今も残っている部落問題に向き合う人でありたいという先生の強い思いと、私たち推進員への期待を表していると感じました。

「子どもの頃、部落学習をしたが、令和の時代になっても部落問題が根強く残っていることに正直びっくりしています。」

「結婚を認めてくれた妻の両親を失望させないように…妻が被差別部落に嫁いだことでつらい思いをしないように…部落の人がこのように思わなくてもよい社会であってほしい。そのような社会を創っていかなくてはと思いました。」

参加者から部落問題に関するさまざまな意見をいただきました。遠いところの話ではなく、私たちの身近にある部落問題について正面から向き合っていくことの大切さを教えていただきました。