比延地区人権教育協議会 第2回定例研修会

11月22日(月)、比延町公民館において第2回定例研修会が行われました。

1 開会あいさつ 比延町区長 鈴木様

2 研修 「部落差別の現状と部落差別解消推進法」

講師 春川 政信さん

インターネットの普及により部落差別は拡大し悪質化している。そして特別措置法失効後部落差別の現実に対する認識不足が広がってきた。兵庫県でもいくつか部落差別事象が発生している。西脇市が実施した「令和元(2019)年度人権についての市民意識調査」から、20年前と比べて改善しているところも見られるが、部落差別が解消したとは言えない状況が分かる。

部落差別解消推進法が平成28年12月に制定された。

「部落差別の解消」を明記した初めての法律       「部落差別は許されないものである」との認識が示された          〈基本理念〉国民一人一人の理解を深める 部落差別のない社会の実現                                                                              国、県、市の責務を明らかにし施策を示す                   「相談体制」の充実                           「寝た子を起こすな」の主張を否定                     学校教育=年間指導計画に同和問題を位置づけ実施             社会教育=地域・PTA・企業等で同和問題の研修実施             部落差別の実態調査実施を明記(実態調査に基づいた施策・相談・教育・啓発)

コロナ感染の不安と恐怖の中で、感染者・家族・医療関係者・病院・施設等への偏見や差別が見られた。気を付けていても感染してしまうことがあるのはみんな同じなのではないか。部落差別やいじめも違いがないのに差別するところが似ている。

差別する人を敵にするのではなく、差別する人のことも理解し仲間にしていこうとする気持ちが大切である。すべての人が仲良くつながっていく社会をめざしたい。

4 お礼の言葉 武部会長

5 連絡事項 ・町別人権学習会について

・西脇市人権教育協議会研究大会(紙上協議)

6 閉会あいさつ 寺根副会長

今回は、法律についてのお話でしたが、春川先生のとても分かりやすく温かい言葉に、出席された推進員さん方も熱心に耳を傾けられ、とても良い研修ができました。