比延地区人教 第5回定例研修会

2月13日(火)19時30分より、中畑町公民館に於いて、第5回定例研修会を行いました。

テーマ「高齢者の人権を考えよう」

講演 コンビニオーナーが語る高齢者を狙った特殊詐欺の実態

講師 藤田和昌さん(コンビニオーナー・市人教企業内教育部会長)

藤田さんは、西脇市内でコンビニエンスストアを2店舗経営されておられます。その傍らで、西脇市人権教育協議会 企業内教育部会の部会長や、西脇市社会教育委員、男女共同参画審議会委員をつとめておられるほか、ライオンズクラブ、西脇パパサークルなどの運営にも関わられており、多方面でご活躍されています。

そんな藤田さんから、コンビニエンスストアで、詐欺にあわれそうになった高齢者の方を助けられた実際のお話をお聞きしました。

詐欺には、オレオレ詐欺や還付金詐欺、キャッシュカード詐欺、融資保証金詐欺などいろいろありますが、最近、高齢者がよく合う詐欺が架空料金請求詐欺だそうです。未払いの料金があるなど架空の事実を口実として、金銭等をだまし取るものです。

その支払い方として、コンビニに行って電子マネーを○○万円分購入してくださいというのがよくあるそうです。本日中にご連絡をいただけない場合は、法的処置をとらせていただきますと話し、選択の猶予を与えずお金を払わせようとするようです。コンビニで購入できる電子マネーをポサカードというようですが、そういう支払いを要求された場合は、要注意です。このような形での正規の請求はなく、本当に未納がある場合は、封書やはがきで郵送されてくるはずとお話しされていました。また、お金が関わることに関しては、まず「ほんとうか!?」と疑問を持ってくださいとも言われていました。

藤田さんは、「電子マネーを使った詐欺から、みなさんの財産を守る!」「特殊詐欺の最後の砦としての使命!」と考え、日々コンビニエンスストアを経営されています。お話を聞いているうちに、そんな熱い思いをひしひしと感じ、何としても詐欺には引っ掛からないようにしたいと思いました。

お話を聞いた後、グループで話し合いました。

・改めて知るきっかけになった。

・電子マネーについてほとんど無知に近いため、カードの使用方法が分かってよかった。

・言葉巧みに言われると、自分も引っかかるのではと思うので気を引き締めてなくては。

・私は大丈夫と思う気持ちが隙間をつくるかもしれない。

・分りやすくてよかった。

など、いろいろな感想がありました。また、最近「老害」という言葉をよく耳にするとか、認知症にならないようにしたいなど、詐欺の話以外にも高齢者問題にかかわる意見も出ていました。

「こんな詐欺には引っかからないぞ」と思っていても、そういう場に出くわしたら、冷静さを失ってお金を払ってしまうかもしれません。そんな時、家族や近くの人、知人など、自分一人でなんとかしようと思わず相談することが大切だなと思いました。そのためにも、地域の人たちとは積極的にあいさつしたり、話をしたりして、話しやすい地域、助け合える地域づくりを目指していきたいと思います。

今回は、定例研修会、今年度最後の会でした。色々な学習をしてきましたが、その都度、推進員や参加者の皆さまから、たくさんの意見を出していただき良い研修ができたと思います。比延地区人教の皆様ありがとうございました。

3月11日には、今年度最後の常任委員会を開催します。学校園、推進員、各町の区長、部会長の方々にお集まりいただき、今年度をふり返りまとめとしたいと思います。多くの方々の参加をどうかよろしくお願いいたします。