高嶋町人権学習会
11月5日(金)、高嶋町公民館において町別人権学習会が行われました。
1 開会
2 あいさつ 寺根副会長
3 講演 『コロナ禍の中の人権、そして、部落問題の今とこれから』
西脇市教育委員会人権教育課
人権教育指導員 山本 邦夫 さん
西脇市におけるワクチン接種も10月30日現在で、2回目の接種率が84、1%となり、感染者数も急激に減少し、安心はできないが落ち着いた状況が続いている。しかし、コロナの流行で私たちの生活は、大きく変化した。なかでも深刻な問題は、人権侵害である。医療従事者やエッセンシャルワーカーとその家族への差別や偏見、感染者とその家族への差別や偏見、思い込み、過剰な反応による差別や偏見等が問題となっている。このような状況の中で愛媛県から、地域と家庭と職場などで新型コロナウィルス感染症に感染された方などを温かく迎える「シトラスリボン運動」が全国に広がっている。不安を差別につなげず相手の気持ちになって考え行動できるようにしていきたい。@@
9月28日の神戸新聞に「被差別部落の地名掲載 違法」という見出しの記事が出た。全国の被差別部落の地名リストをウェブサイトに掲載し、書籍化して出版しようとした出版社に対して差し止め命令が下された。10月23日には、「生き続ける部落差別」として、インターネットを使っての差別事象の実態とその浅ましさについて掲載されていた。法務省の「部落差別の実態に係る調査結果報告」でも、実社会での人権侵犯は減少しているが、ネット上での人権侵犯は増加している。西脇市の人権パンフレットFlatには、子どもの将来を心配する被差別部落出身の親の声が掲載されている。明治4年の解放令から150年、様々な人の努力で部落差別は解消に向かってきているが、現在もなお残っている。2016年「部落差別解消法推進法」が交付、施行された。現在も部落差別が存在するとの認識が法律で示され、「許されないもの」「解消すべき重要な課題である」と明記された。そして、部落差別の解消に関する教育及び啓発の必要性が明記された。全国水平社創立から100年となる。1日も早く部落差別がなくなるよう活動を続けたい。
4 意見
人権問題は、障がい者差別、高齢者問題などいろいろあるが並行して取り組んでいく必要がある。
学習をしていくと、これまでの体験の中で自分の中にも差別意識があることに気づいた。
5 閉会あいさつ 山本区長様
比延地区の町別学習会が始まりました。高嶋町では、参加された方も活発に発言され、大変中身の濃い学習ができました。コロナ禍ではありますが、こんなときだからこそ自分だけでなく周りの人の考えや意見を聴いてつながっていけるといいなと思いました。