2019(R元) 重春地区人権教育協議会 第3回定例研修会

9月10日(火曜日)第3回重春地区人権教育推進員定例会が行われました。今回は、前半連絡事項等、後半に研修という盛沢山の内容でした。

前半では、月間講演会について大変たくさんの参加があったこと、推進員さんや区長さんが活躍してくださったことを報告しました。また、町別学習会については終わっている2町の様子や役割から、残りの町でどのように進めていけばよいかお話しました。また、謝礼についてもお知らせしました。

そして、後半の研修では、「視覚障がい者の人権を考える」と題して、講師に藤浦福己さん(ひょうご伴走歩協会理事)をお迎えし、藤浦さんが視覚障がい者になったいきさつや、マラソンの伴走者として視覚障がい者に関わることになった理由などお話いただきました。癌を克服され、元気になった自分が元気を分けたいと伴走者になられたそうです。途中、辛かったことを思い出されたのか、ぐっと涙をこらえられるところもあり、聞いていた私たちが藤浦さんの思いをとても感じることができる研修になりました。

次に、アイマスク体験をしました。ペアになってミライエの廊下、階段を歩きました。よく学校でアイマスク体験をされますが、どちらかというと視覚障がい者に焦点をあて、「見えない」体験を通して、健常者ではわからない気づきを学習しますが、今回藤浦さんは「介助する人の難しさを知ってほしい」と言われていました。確かに、ただ腕を組んで歩くだけでは、安全な介助はできません。声を出して、周りの様子や今どこを通っているのか、左右や階段の上り下りなど、アイマスクをしている人がけがをしないように誘導します。ペアどちらも終わった後は、「は~っ」と大きな息を吐かれ、緊張していらっしゃったことが分かりました。

また、ペットボトルの水とおにぎり(コンビニ)を食べることもアイマスクで体験しました。時計をイメージして「12時の方向3時の方向」と言うように指示をします。ペットボトルはなんとか開けて飲むことができました。おにぎりは知っていてもうまく開けることができません。普段、簡単にやっていることでも視覚障がい者にとっては一苦労、また食事を介助する人もただ見ているだけではないということが分かりました。
参加者は「こんな体験初めてや。」「わかっていても見えないと全然違う。」「見えないほうも緊張するが、連れて行くほうも精神的に疲れる」など、口々に感想を言われていて、非常にいい研修会になりました。

次回 11月12日(火) miraie 多目的ホール