比延地区月間講演会
8月10日(土)、鹿野町公民館に於いて月間講演会を開催しました。今年初めての昼間開催でしたが、例年通り200名を超す参加者を迎え行うことができました。
1 開 会
2 市民憲章朗唱 (比延地区人教 萩原副会長)
3 主催者 あいさつ (西脇市教育長 笹倉邦好)
4 比延地区小・中学生による人権作文の朗読
比延小学校 5年生 喜美田萌衣さん 『視覚障がいって何』
双葉小学校 6年生 石井 大夢さん 『差別がなくなるには』 (代読)
西脇東中学校 2年生 永尾 昊幸さん 『「命」とは』
5 講演会
演 題 『人の世に熱と光を!』
講 師 奈良県御所市 西光寺住職 清原 隆宣 さん
講師紹介 比延地区人教 廣田推進委員
差別は「人がつくる間違ったものさし」から起こる。
あの人はどこどこの人、私らとは違う。あの人は顔が大きい、肌の色が黒い、だから・・・。事実を良し悪しを決めるものさしにすれば、そこから差別が生まれる。このような間違ったものさしはつくりやすい。なぜなら、人の値打ちを測るものさしに規格がないから。だから、好き勝手に間違ったものさしをつくる人がいる。
でも、こういうものさしが人の命を奪うことがある。自分の居場所がない、人間であることを認められない。こんな差別あってはならない。
現在なお部落差別は存在する。なぜなくならないのか。世間体へのこだわり、「昔から、みんなが言っている」という気持ちが差別意識を生み出し、正しい判断をできなくさせている。「それは理解できる、そやけどみんなが・・・」 この気持ちが差別を残す。自分で判断し自分で考える力をつけなければならない。
この間違ったものさしを変えていこうとしたのが、「全国水平社運動」である。自分たちがいやだったことは自分たちから変えていかなくてはだめだという考えで行われた。
人間はいたわるものではなく、人間は尊敬するもの。それは、あるがままに認めること、無条件で認められることが一番大切である。
一人ひとりの命の尊さをみんなで認め合う。あるがままを認め合おう。
「すべての人間の世に熱あれ光あれ」
先生がお話された中で印象に残ったことをまとめました。私たちは好き勝手なものさしをすぐにつくってしまいがちですが、そんな自分と向き合い、あるがままの姿を認めることができる。そんな人になりたい、そんな地域をつくりたいと思いました。
6 講師謝辞・閉会あいさつ (比延地区人教 武部会長)